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2011年度秋学期PBLスタジオ4:コミュニケーション軸

モニュメントとアーカイブ

講師
本江正茂(東北大学都市・建築学専攻准教授)
中西泰人(慶応義塾大学環境情報学部准教授)
ゲスト講師
石川初 (株式会社ランドスケープデザイン)
担当助手
阿部篤 (せんだいスクール・オブ・デザイン研究員 ※所属は当時のもの)

【概要】

建造環境と情報環境のハイブリッド・デザインを通じて、人間のコミュニケーション能力を拡張し、人間-環境系における様々な情報のやりとりを滑らかにするようなシステムを構想する。今期は「モニュメントとアーカイブ」をテーマとし、コ ミュニティの記憶装置の役割と活用方法を考える。

東日本大震災は私たちに多くの「忘れるべきでないこと」を提示した。しかし私たちはいつか必ずわすれてしまう。そこでこのスタジオでは震災を未来に伝える環境情 報システムを構想する。 まずリサーチによってモニュメントとアーカイブの現状を把握する。次いで環境から意味を取り出す構えや、情報を集め伝える活動の現状について議論する。最終的には、東日本大震災を伝える環境情報システムを提案し、適切な表 現手法によってプレゼンテーションする。「誰に」「何を」「いかに」伝えるかをラディカルに問い、時を超えるコミュニケーションのデザインを期待する。

【成果物】

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Mグループ「映画の中の失われた風景」
三陸地方を舞台に描かれた多くの映画にはその場所生が色濃く描かれている。しかしスクリーンに映されたそのかつての風景は被災し、損なわれてしまった。「浜田伝助」を 気取って釜石に行ったとしても、かつての港の風景にはも う会えないかもしれない。私たちは過去の映画の中から津波被害を受けた風景を集めた。これら三陸地方の風景は、東北の豊かさに改めて気づかせてくれる。
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Nグループ「気仙沼の3月11日をつたえる本 」
被災地のひとつである気仙沼にまつわる数値(データ)を集め、アーカイブし、それを日常生活のものに置き換えて表現した。子どもに分かりやすく伝えるため、それらをストーリーに織り込んだ絵本をつくった。ここに示された数値は実際に生じた事象であり、震災が残した爪痕そのものである。この事実をコミュニティの記憶として多くの人々に共有してもらえればと考えている。
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Oグループ「degradation」
情報発信源から遠のけば遠のくほど求める情報にはノイズが増え、劣化していく。今回の震災ではデジタルデバイスとSNSを活用した個人による情報伝達も多く見られた。情報伝達の様がこれらによって可視化されたのはこれまでの災害と大きく異なる。対象からの「距離」に従って各人の状況は異なり、受け取る情報の鮮度に差が見られた。
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Pグループ「震災かるた」
震災を後世に伝えるために、時が過ぎ世代を超えても語り継ぐきっかけとして、「震災かるた」を提案する。群馬県の「上毛かるた」のように、「かるた」は大人から子どもまでが楽しみながら学ぶことができるコミュニケーションツールである。この「震災かるた」は震災の事実や防災の教えを絵札と読み札で伝える。
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「2011年度秋学期PBLスタジオ4:コミュニケーション軸」活動内容一覧

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-2012.01.16-
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