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2014年度春学期PBLスタジオ1:メディア軸

S-meme08「あたらしい建築系ガイドブック」

担当教員
五十嵐太郎(東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻教授)
講師
磯達雄(フリックスタジオ/編集者)
ゲスト講師
倉方俊輔(大阪市立大学大学院工学研究科都市系准教授)
飛ヶ谷潤一郎(東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻准教授)
野村俊一(東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻助教)
大山顕 (フォトグラファー・ライター/フリー⦅工場萌え⦆)
平野勝也(東北大学災害科学国際研究所(兼)工学研究科土木工学専攻准教授)
担当助手
斧澤未知子(せんだいスクール・オブ・デザイン研究員)

【概要】

メディア軸は、スタジオを編集会議と位置付け、前衛的な装幀の文化批評誌『S-meme』を制作する。これまで美術、音楽、小説などをテーマにとりあげたが、第8号では、建築を切り口としながら、土木や団地ほか、環境を形成する様々なモノも含む仙台のガイドブックを考えた。

【成果物】

「仙台のさまざまな文化事象を扱い、ついに満を持して本丸というべき建築をテーマにしたのが、第8号である。(中略)最初の作業は、受講生が思い思いに好きなテーマでフィールドワークを行なうことから始まった。その後、いわゆる普通の建築案内も検討され、やがて議論を経て、定禅寺通り沿いの最小限街区=マイクロ・グリッド沿いに、ぐるぐる歩く形式となる。有名無名に関係なく、なるべくフラットに。そして建築以外のさまざまな要素にもまなざしを注ぐこと。分散する有名建築のガイドでもなく、商店街の案内図でもない。極小のエリアに集中することにより、普段暮らしていて知っていると思っていた場所を再発見する試みだ。せんだいメディアテーク以外の建物はただの背景になりがちだが、ひとつひとつを細かく観察すると、20世紀後半の街の歴史を透かし見ることさえできる。したがって、その驚きは街の外から来るひとよりも、住人の方が大きいかもしれない。」五十嵐太郎「巻頭言 新しい建築系ガイドブック」より抜粋

今回のデザインは、街の構造を装幀に落とし込むことが狙いである。L字に続く10の小さな街区をそれぞれ一周する体験を、そのまま10枚の細長い紙に落とし込み、束ねている。すなわち、横長の頁には、街区の東西南北の面が連続して描かれており、おりたたむとマイクロ・グリッドの小さな模型となる。この長い一枚の紙に街区一つ分の情報が写真、説明文、立面のイラストなどで納まっている。この造本では山折りと谷折りを入れ替えることで青インクで刷られた「よむ」面とカラーで刷られた「みる」面を入れ替えることが出来る本にもなっている。今回、半分の表紙には紫外線で変色するインクを用いてシルクスクリーン印刷を施し、表紙の地図の道路の部分の色が変色するようになっている。

PBL1

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「2014年度春学期PBLスタジオ1:メディア軸」活動内容一覧

-2014.09.26-
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