Cityformat - 都市生活のインターフェースを考え直す3 –
- 担当教員
- 本江正茂(東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻准教授)
- 講師
- logue[菊地正宏+小川直人+酒井聡+柿崎慎也+鹿野護]
- ゲスト講師
- 佐藤真凡(松島流灯会海の盆実行委員執行部)
- 桃生和成(特定非営利活動法人せんだいみやぎNPOセンター)
- 長神風二(東北大学東北メディカル・メガバンク機講 特任教授)
- 高橋佑磨(東北大学学際科学フロンティア研究所 助教)
- アドバイザー
- 千葉伸一(松島流灯会海の盆実行委員会初回委員長/松華堂菓子店経営者)
- 担当助手
- 山田哲也(せんだいスクール・オブ・デザイン研究員)
【概要】
日常、私たちは一定の書式/フォーマットを介して、多くの仕事やサービス、情報をやりとりしている。都市が多種多様なシステムからなるものであり、それらシステム同士が接する境界面をインターフェースと呼ぶならば、都市生活はインターフェースの織物にほかならない。それら都市を形成する書式= Cityformat を情報/ヴィジュアルから考えなおす。
2014年度春学期は、
1】ベタ・ワークとして、宮城県松島町の「町民だより」を制作。
2】メタ・ワークとして、作り方、使われ方が誰にでもわかり、伝えるべき情報、情報過多に陥った場合の情報の削り方など伝わり易く・使い易く・美しい町民だよりの制作マニュアルを制作する。
【成果物】
【Team A 「広報まつしま」を再構築する パーソナライズド広報まつしま】
広報まつしま含め行政の広報誌は、全住民に向けて作られているため、自分に向けて発信されていると感じられていない。発信側も必要「そうな」情報を全て盛り込んでおり、必要な情報とそうでない情報が混在してしまっている。この問題を解決するため、誰に向けての何のための情報なのか明確にする必要がある。
- 1.情報をカテゴリに分ける
- 受信側が、関係・興味のある情報が目に入りやすいように、フローチャートを用いて情報をカテゴリに分ける。カテゴリには「健康に生きる」のように動詞を用い、発信側が情報を提示する意図を明確にする。受信側には、無意識のうちに情報のパーソナライズを促す。
- 2.表紙に明確なメッセージを持たせる
- 発信側の意図をより明確にするため、最も発信したい、受信してほしい、行動を促したい情報に関連したものを、表紙に採用する。カテゴリ分けされた情報のうち、各カテゴリ内で最重要な情報のみを集め、優先度によるトーナメントを行い、優勝した情報を表紙とする。
表紙トーナメント
【Team B 「広報まつしま」で町民の声を 町長が聞く】
「町長が聞く」は、アンケートで住民の声を集め、その住民の声にどう対応するか、町長と担当課長と担当職員との協議を町民だよりの誌面にて公開する仕組みです。住民は自分の声が行政に届いたことを目撃し民主主義を実感します。
住民は意見の数と内容を、町長は民意の選択と協議姿勢を、職員は協議姿勢と協議内容を公開評価されることでそれぞれの質の向上が期待できます。
この仕組みの導入で住民、住民を代表する町長、職員の3者が行政課題解決に向けて一歩づつ歩みを進めることになります。
町民だよりへの掲載イメージ
【Team C 「広報まつしま」を声で届ける 広報まつしま出張版】
本提案は、松島町新人職員が将来の松島町を担うであろう小学生を対象に、直接「広報まつしま」を「声」で伝えるものである。社会勉強に繋がる題材の記事を予め選出し、小学校において読み聞かせとグループワークを主とした出張授業を行なう。授業の様子や感想は、レポートとして広報紙面で全町民へフィードバックを行なう。小学生が広報をきっかけに松島町に興味をもつことにより、家庭、地域へとコミュニケーションの輪が広がっていくことを期待する。また、行政担当者が直接「声」で町の様子を届け、反応を受け取ることにより、一方向だった情報伝達が町民と双方向のコミュニケーションへと変わっていく。
紙芝居型のマニュアル
紙芝居を進めると授業が進行していく
【Team D 僕たち私たちがつくる「町民だより」 まつしまへんしゅう部】
広報物における取材~編集~デザイン~発行に至るまでの過程を学びながら楽しく町のことを知ろうという主旨の、松島町内の若年層を対象とした長期的な教育プログラムを提案する。活動をサポートする町民コーディネーターと共に、様々な業種のプロフェッショナルによるレクチャーを受けながら、子どもたち自らが自分達の住む町でいま起こっている出来事や過去の歴史、情報の取り扱い方や、広い意味での編集について調べ、学び、実際に町民だより「広報まつしま」の‘別冊’を制作する。また、その活用方法や展開を皆で考えていくことで、町への愛着やプライドを持った発信者や担い手が育っていくことを期待する。
スキルを得ながら町民だよりの‘別冊’を制作していく活動を通して町を知る
初年度の活動で制作に取り組む町民だよりの別冊、「別冊まつしま」のイメージ
ミシン目でカットするとトレーディングカードに。その遊び方や展開の可能性も皆で考えていく
- 2014年度 春学期 PBLスタジオ1 メディア軸
- 2014年度 春学期 PBLスタジオ2 環境軸
- 2014年度 春学期 PBLスタジオ3 社会軸
- 2014年度 春学期 PBLスタジオ4 コミュニケーション軸
- 2014年度 春学期 PBLスタジオ5 国際軸
- 2014年度 春学期 Interactiveレクチャー
- 2014年度 春学期 クリエイター・イン・レジデンス
- 2014年度 春学期 Fラボ3
- カレンダー
- 新・港村
- あいちトリエンナーレ分校
- SSDe in 金沢 五日間集中ワークショップ「建築に触らない!?公共建築のリデザイン」
- 2010年度秋学期PBLスタジオ1:メディア軸
- 2010年度秋学期PBLスタジオ2:環境軸
- 2010年度秋学期PBLスタジオ3:社会軸
- 2010年度秋学期PBLスタジオ4:コミュニケーション軸
- 2010年度秋学期PBLスタジオ5:国際軸
- 2010年度秋学期Fラボ1:石上スタジオ
- 2010年度秋学期Fラボ2:平田スタジオ
- 2010年度秋学期Interactiveレクチャー
- 2011年度春学期ARP1:災害のデータスケープ
- 2011年度春学期ARP2:S-meme02「文化被災」
- 2011年度春学期ARP3:建築家による復興支援活動の研究
- 2011年度春学期:特別講座「復興へのリデザイン」
- 2011年度秋学期PBLスタジオ1:メディア軸
- 2011年度秋学期PBLスタジオ2:環境軸
- 2011年度秋学期PBLスタジオ4:コミュニケーション軸
- 2011年度秋学期PBLスタジオ5:国際軸
- 2011年度秋学期Fラボ1:石上スタジオ
- 2011年度秋学期Fラボ2:平田スタジオ
- 2011年度秋学期Interactiveレクチャー
- 2011年度秋学期ARP4:仙台市津波浸水域リデザインのための基礎調査
- 2012年度春学期PBLスタジオ1:メディア軸
- 2012年度春学期PBLスタジオ2:環境軸
- 2012年度春学期PBLスタジオ3:社会軸
- 2012年度春学期PBLスタジオ4:コミュニケーション軸
- 2012年度春学期Fラボ3
- 2012年度春学期Interactiveレクチャー
- 2012年度春学期クリエーター・イン・レジデンスWS
- 2012年度秋学期PBLスタジオ1:メディア軸
- 2012年度秋学期PBLスタジオ2:環境軸
- 2012年度秋学期PBLスタジオ3:社会軸
- 2012年度秋学期PBLスタジオ4:コミュニケーション軸
- 2012年度秋学期PBLスタジオ5:国際軸
- 2012年度秋学期Interactiveレクチャー
- 2012年度秋学期Fラボ4
- 2012年度秋学期ARP5:災害のデータスケープ2
- 2012年度秋学期ARP6:復興地域におけるスマートコニュニティ
- 2013年度春学期PBLスタジオ1:メディア軸
- 2013年度春学期PBLスタジオ2:環境軸
- 2013年度春学期PBLスタジオ3:社会軸
- 2013年度春学期PBLスタジオ4:コミュニケーション軸
- 2013年度春学期ARP7:災害のデータスケープ3
- 2013年度春学期ARP8:統合化インターフェースとしての公共スペースのデザインについて
- 2013年度春学期Interactiveレクチャー
- 2013年度春学期CiR:「瞬間をとじ込める椅子」
- 2013年度秋学期PBLスタジオ1:メディア軸
- 2013年度秋学期PBLスタジオ2:環境軸
- 2013年度秋学期PBLスタジオ3:社会軸
- 2013年度秋学期PBLスタジオ4:コミュニケーション軸
- 2013年度秋学期PBLスタジオ5:国際軸
- 2013年度秋学期Fラボ5:「メディア・インスタレーションの未来」
- 2013年度秋学期Interactiveレクチャー
- 2014年度春学期PBLスタジオ1:メディア軸
- 2014年度春学期PBLスタジオ2:環境軸
- 2014年度春学期PBLスタジオ3:社会軸
- 2014年度春学期PBLスタジオ4:コミュニケーション軸
- 2014年度秋学期Fラボ3:エネルギースマートなイノベーション都市“仙台の明日”を考える
- 2014年度春学期CiR:文学館を再編集する
- 2014年度春学期Interactiveレクチャー