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2013年度春学期PBLスタジオ2:環境軸

センダイオアシス/ブルーグリーンスタジオ5

担当教員
石田壽一(東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻教授)
講師
皆川典久(東京スリバチ学会会長/鹿島建設株式会社)
ゲスト講師
中野和典(日本大学工学部土木工学科准教授)
担当助手
井上宗則(東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻助手)

【概要】

環境軸では、「センダイオアシス/ブルーグリーンスタジオ」と題して、水、土、空気、エネルギーなどにかかわる環境工学的諸技術を生活環境のデザインに再び統合することを目指し、現在のコンクリートやアスファルトでできたグレイ・インフラから、生態系バランスや環境免疫力、地形や水系を巧みに活用するグリーン・インフラへの転換とそのデザインを模索してきた。

今期は、仙台市街及び大崎市岩出山の水系や土地ポテンシャルに着目し、既設水路が有する微小な未利用水力エネルギーを活用する微水力発電の導入可能性やコミュニティへの展開を考えた。

【成果物】

「SMART OASIS」

マイクロモバイル水力発電
マイクロモバイル(MM)水力発電機は、低落差の水路でも1機当たり30W程度の発電が可能であり、特別な工事を行うことなく、設置することができる。また、機器を持ち運ぶことができるため、未利用水力を効率的に利用することが可能である。日本の約40万kmといわれる農業用水路の大半がMM水力発電適地となることが想定されるため、展開可能性が高い発電機といえる。
大崎市岩出山エリア
岩出山は、1591 年から1600 年まで、伊達政宗が城を構えていたことで知られる地域であり、有備館、鍋倉山八幡神社など歴史ある建造物が多く立地している。また、伊達政宗によって開削された農業用水路である内川は、遊歩道や公園の整備等、住民の交流の場や観光散策路として活用されている。
岩出山では、内川を中心に市街地全体に水路が張り巡らされており、MM水力発電の導入ポテンシャルが高い地域と考えられる。そこで、フィールドワークを実施し、MM水力発電の導入が期待できる場所について、周辺環境を含めた抽出・整理を行った。
導入ポテンシャル
MM水力発電機を活用した新しい機能の導入を検討するにあたって、空地に接する水路の長さを計測した。市街地全体に発電適地が点在しており、特に内川沿いは大きな賦存量を有することを把握した。
SMART OASIS
MM水力発電は、従来の集中型電源とは異なり、発電場所近辺での電力利用を前提とする。そのため、導入する機能について、発電場所の特性を活かした、サイト・スペシフィックなデバイスとすることを念頭に、検討を行った。
こうしたMM水力発電機を用いた農業用水路である内川と中心とした新しい持続的コミュニティのあり方を「SMART OASIS:持続的灌漑システムのための再生可能エネルギーデバイス」として提案した。
※OASIS : Optimum Architecture for Sustainable Irrigation System
MM水力発電機のある暮らし
MM水力発電デバイスが、様々な人たちのライフスタイルを変化させ、新しいつながりを誘発することを想定し、日常生活におけるMM発電機と住民との具体的な関わり方について、ペルソナ(小学生、高校生、主婦、商店街の人、おばあちゃん、観光客)を用いて示した。
  • PBL2_
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「2013年度春学期PBLスタジオ2:環境軸」活動内容一覧

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-2013.07.15-
-2013.07.11-
-2013.06.23-
-2013.06.21-
-2013.06.03-
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