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2013年度秋学期PBLスタジオ5:国際軸

ニュー・アーバンファーム・コミュニティ

担当教員
石田壽一 (東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻教授)
小野田泰明(東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻教授)
五十嵐太郎(東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻教授)
佃悠   (東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻助教)
土岐文乃 (東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻助教)
講師
王俊雄  (實踐大学建築設計学系副教授)
担当助手
井上宗則 (東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻助手)

【概要】

このスタジオでは、地域の問題をグローバルな視点から捉えるとともに、文化的・思想的背景の異なる他者との協働の中で、建築提案のプロジェクトワークを進めることができる人材育成を目指している。

2013年度は、「ニュー・アーバンファーム・コミュニティ」をテーマに、実践大学(台湾)と連携するとともに、環境軸(2013年度秋学期)との合同スタジオとして実施した。対象地は、台湾北東部に位置する宜蘭県とし、これまで環境軸で検討してきたグリーン・インフラの知見を生かした、次世代の農業コミュニティのあり方を提案した。

【成果物】

宜蘭県の概要
宜蘭県は、台北の南東に直線距離で約30kmに位置しており、三方を山で囲まれた蘭陽平野が可住地の大半を占めている。蘭陽平野は蘭陽渓、冬山河等の沖積により形成された肥沃な土壌であり、台湾有数の農業地帯となっている。計画の対象地は、宜蘭の中心市街地の南に位置し、県政中心地区及びスポーツパークがあり、現在、旧日本軍の飛行場跡地にサイエンスパークが計画されている。このように、対象地は開発ポテンシャルが高い農業地帯といえ、豊かな自然環境や従来のコミュニティに配慮した新しい都市モデルの創出が課題となっている。
特異点/場所のポテンシャル
環境軸では、これまで仙台市を中心に、地形/水系/土木/建築の4つのレイヤーの齟齬により発生する特異点に着目したフィールドワークを実施してきた。特異点は、改善が必要なものが多く、都市の「ひずみ」ともいえる場所だが、この「ひずみ」を巧みに利用し、豊かな住環境を生み出している事例も発見してきた。すなわち、特異点は高い「場所のポテンシャル」を有しているともいえる。
フィールドサーベイ
宜蘭のフィールドサーベイでは、豊かな伏流水を利用したプール等、日本には見られない水環境が認められた。その一方で、仙台市等の特異点と類似する場所も多く発見された。すなわち、これまでの環境軸の知見が生かしやすいフィールドといえる。そこで、フィールドサーベイや実践大学の学生からの情報提供をもとに、宜蘭県の概要を「公共施設」、「住宅」、「水系」の3つにまとめ、特異点に着目した「ニュー・アーバンファーム・コミュニティ」のあり方を考える基礎資料とした。

「2013年度秋学期PBLスタジオ5:国際軸」活動内容一覧

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