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2014年度春学期CiR:文学館を再編集する

文学館を再編集する

招待作家
mi-ri meter[宮口明子+笠置秀紀]
担当教員
本江正茂(東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻准教授)
担当助手
斧澤未知子(せんだいスクール・オブ・デザイン研究員)

【概要】

クリエイター・イン・レジデンスでは、受講生は招待作家であるクリエイターの作品制作へ参加すると共に、その制作過程の観察から得た気付きを元に自らの「記録作品」を制作することを目指す。今学期は幅広い手法を用いて都市空間や公共空間に関わる建築家ユニットmi-ri meterを招待作家として招いた。

招待作家の制作では仙台文学館の受付周りの什器配置やサインデザインに手を加えて場所の見え方を変えることを目指し、ファーストデザイン案を仙台文学館との打合せを行ないながら変化させていった。

受講生は、文学館側との打合せ等も含めた招待作家の制作と制作物の使用過程を観察し、そこから得た気付きを元に自らの「記録作品」を成果として形にした。

【成果物】

今回の滞在制作では、仙台文学館の館内掲示物に対する意識を変えるワークショップの実施と、その結果を反映した「掲示物の心得/レシピ」を制作した。

はじめに館内のリサーチを行い、日常で見落とされている館内の状況を把握した。画像と模型を用いて現況を視覚化させたことで、空間構成やサインを補うために追加された掲示物の多さが把握できるようになった。これらは全国の公共施設で見受けられる共通の問題であることを、文学館職員と共通認識を持ち、その解決策を探ることで一致した。

さらにデザインリサーチの手法を用いて、サインや家具等のプロトタイプを制作しリサーチを続けた。その過程において、多量の掲示物の整理と職員の意識を変化させなければ、根本的に解決は難しいとの結論が導き出された。

掲示物の総量調査を受講生の協力で行い、それをもとに職員や来館者の意見や感想をワークショップで導きだした。職員達は日常の業務では言語化されていなかった各自の思いを組織内で共有することができ、現場での掲示物整理の段階では、職員自ら積極的に掲示物を撤去し、改善された様子を喜ぶ姿が見受けられた。さらにカッティングシートを用いたDIY可能な方法で、受付表示、案内表示、ごみ箱の分別表示などが新たなサインに置き換えられた。

また、掲示物を制作する際の指針として「掲示物の心得/レシピ」を制作し、文学館に納品した。マニュアルほどシステマティックではなく専門的でもない「心得」の体裁をとることで、掲示する際の意識に焦点をあてる内容となっている。
文=mi-ri meter

クリエイター・イン・レジデンスでは、単に招待作家の滞在制作を手伝い、観察することだけが科目のゴールではなく、受講生もクリエイターとして、制作経験を通じた気付き・着想を元に自らの作品である「記録作品」の制作を行う事が課題として課されている。記録作品の形式は決められておらず、各々の専門性、特技、着眼点によって自由に製作される。また、受講生は参加した日程に関しては所定の書式による「日報」で、制作の記録を取ることもが課された。

「Creator in Residence 仙台文学館を再編集する 編集後記」岩松伸幸
CIR
本講義における成果と経緯背景を伝える小冊子を作成しました。mi-ri meterさんの感想をインタビューで探り、SSDの先生方に俯瞰的視点からのコメントを頂戴しました。この冊子が公共建築で起こっている掲示物の問題に対するアプローチのマイルストーンとなれば嬉しいと思っています。
「更新・継続するためのチェックリスト」小山田陽
CIR
mi-ri meter さんの成果物「掲示の心得」を、施設運用の変化に合わせて更新・継続していくための「掲示物会議の進行表」をチェックリスト形式で作成しました。全てのチェック項目を順番に埋めていくことで、追加された掲示物への評価と修正方法、チェックリスト自身の見直しを確認することができます。
「見えないサイン」桐島レンジ
CIR
3DCGで制作しました。文学館のイメージをライン(帯)で表現し真ん中に、道しるべを透明な素材で制作。混乱するサイン、見えないサイン、そうした混乱した視覚的なサインを表現しつつ心に刻まれる精神性のサインを伝える作品として作りました。
「(タイトル)」楠田博子
CIR
受講生の立場は様々で、ミーティングに顔を出せないこともしばしば。期間中に互いの意思疎通のために交わされたメールをまとめ、プロジェクトを振り返ってみる試みです。やりとりを見ていると、アイデアや考えを言語化しメールで共有することの難しさ、直に会って話し合うことの価値を感じます。
「文学館を再分析する」菅貴哉
CIR
WSの準備の際、2階の全貼り紙を撮影し実寸サイズのデータ化を行った。WSまでには簡単な分類化までは行ったものの、具体的な分析まではできずにいた。既に変わりつつある文学館では最もカオスであった状況を分析するのは難しくなっているため、当時をきちんと分析することに意味があると考えた。
「子ども向け報告書:えほんでつたえる」三浦拓也
CIR
mi-ri meterさんの今回の仕事の流れと、仙台文学館という場所性を踏まえ、成果に辿り着くまでの登場人物や発想転換のポイントを、寓意化して子ども向けの絵本とすることを考えた。その場しのぎの解決と、根本的な変革の差異を伝える。大人向け報告書とセットで、親子での意識共有を図れれば尚良し。
「出会うものの変化」三村菫
CIR
今回CiRの活動中、見聞きして面白いと思った事をアルバムにしました。サインが徐々に増えていった理由。他にも、タイルに貼られた意味のない動物の絵のシール。設計者と管理者の意見の不一致を示す渡り廊下の和紙のカーテン。普段意識しない事を意識させてくれたことをまとめました。
  • CIRサイン置き換え例|受付(サイン置き換え前)
  • CIRサイン置き換え例|受付(サイン置き換え後)
  • CIR「掲示物の心得/レシピ」ファイル
  • CIR「掲示物の心得/レシピ」額装版

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