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Studio

2011年度秋学期Fラボ2:平田スタジオ

FREEDOM ROAD CITY -斜面地に絡み付く都市モデルの提案-

講師
平田晃久(平田晃久建築設計事務所)
担当助手
保科陽介(せんだいスクール・オブ・デザイン研究員)

【概要】

建築や都市を、生命の営みの一部として捉えるとき、地形や様々な流れとからまり合うような、人が住む未来の環境が見えてくる。今回のスタジオでは特に、被災地の子供たちとの対話などを通して、こうした視点の延長上にある未来の環境の可能性を探る。

【成果物】

三陸沿岸の高台地に住宅地を設定しその斜面地と絡まるインフラ、建築を構想する。近代都市のアクティビティの不自由さを“からまりしろ”のようなヒダが多いインフラによって複数のフロアへとアクセスでき、より豊かな生活を過ごすことのできる都市を考える。東日本大震災によって甚大な被害を受けた三陸沿岸。高台地と低平地との間の“斜面”は2つの空間を分断する関係にあるが、しかしそこに今後の都市の可能性を感じる。風の流れや光など自然環境から都市モデルを考えることには高台地のみでなく、普遍的な提案として今後の都市のあり方とならないだろうか。

我々の課題では斜面状の地形に絡み合うような、都市のような建築をどのようにつくるか、ということに取り組みました。震災後、海の近くにあったものが高台移転する際、高台と海の間をつなぐものが無い状態になることに対して、斜面状の部分に上手く都市ができ、元々あった海近くのまちと、斜面上の住宅地がうまく繋がる可能性があるのではないかと考えています。

そこでケーススタディとして、実際の地形からサンプリングしてきた地形に添ってこの「都市のような建築」をつくることを考えました。ある程度の大きさの敷地、あるいは都市のようなものを考えようとした時に、地形上に風はどのように流れるか、風の流れをどのようにエネルギーに活かせるか、あるいは環境を操作する要素として活かせるか、ということを考察してきました。

途中段階では都市環境工学の専門家である持田先生にもお話を伺いながら実験してきました。どこまで厳密な検証ができているかということでは確実な実験とは言い切れないかもしれませんが、そういった試みのひとつとしてみていただければと思います。

平田晃久

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「2011年度秋学期Fラボ2:平田スタジオ」活動内容一覧

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