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2011年度秋学期Interactiveレクチャー

デザインをどう伝えるか

講師
平野暁臣 (株式会社現代芸術研究所 代表取締役/岡本太郎記念館館長)
稀温   (KION STUDIO コーディネーター)
森川嘉一郎(明治大学国際日本学部 准教授)
コーディネーター
五十嵐太郎(東北大学都市・建築学専攻教授)
堀口徹  (東北大学都市・建築学専攻助教)

【概要】

今期のInteractiveレクチャーのシリーズでは、デザインの価値をどのように伝えるか、デザインをどのように売りだすか、またそうした場をどのようにつくるかについて考えていく。 平野暁臣は、建築の出身ながら、多領域をまたぎながら、さまざまなイベントや展覧会のプロデュースを手がけている。六本木ヒルズ・アリーナのイベントのプログラム、海外にその価値を伝える「日本デザインの遺伝子展」や「感性価値デザイン展」、岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」の移設や生誕百年プロジェクトなどだ。また名古屋を拠点とするコーディネータの稀温は、定期的に開催されるクリエイターズ・マーケットと連動させながら、そこに出品する優秀な作家によるショップ群を入れた、伝説のリノベーション物件、さくらアパートメントを仕かけた。

現在は、リニュアルした名古屋テレビ塔・パークギャラリーのディレクションも行う。そして森川嘉一郎は、画期的な秋葉原の都市論を契機に建築の分野から飛びだし、アニメやマンガを中心とするサブカルチャーの研究者として活躍している。彼は、2004年のヴェネチア・ビエンナーレでは「おたく:人格=空間=都市」展を企画したように、キャラを主軸としたデザインの文化が海外でどのように受容されるのか、またそれがどのように売り出されるのかについて戦略的な意識をもつ。 この科目では、以上の三組のレクチャーと、受講者による長時間の質疑応答によって、デザインを伝えていく思考を学ぶ。

【成果物】

平野晃臣(現代芸術研究所/岡本太郎記念館)
「能書きよりシズル/経験と触発のデザイン」と題して、岡本太郎生誕100年イベントや六本木ヒルズアリーナイベントなどを手がける空間メディアプロデューサー平野氏に講演いただいた。「日本デザインの遺伝子展」など過去の作品事例を紹介しつつ、空間演出を通じてメッセージを表現する手法について紹介された。長時間におよぶ質疑応答にて、他領域とのコラボレーションにおける心得などについて受講生との議論がなされた。【2011.12.8】
稀温(KION STUDIO/コーディネーター)
名古屋でプランニング、デザイン、ファッションなど広く活躍するコーディネーター稀温氏に「『場』をつくる」と題して講演いただいた。地域のクリエイターのプラットホームである「クリエイターズマーケット」や、旅館をリノベーションした「さくらアパートメント」、テレビ塔を改修した「パークギャラリー」など紹介し、領域を横断するマネージメントの重要性が解説され、受講生とのディスカッションを通して積極的な意見交換がなされた。【2011.12.20】
森川嘉一朗(明治大学国際日本学部准教授)
明治大学で日本文化を研究する森川氏に「おたく文化とデザイン」と題して講演いただいた。秋葉原などおたく文化から論じる都市論や、A.ウォーホルや村上隆などを紹介しつつ芸術史における位置づけ、また「国立メディア芸術総合センター」計画からみた社会における価値などが論じられ、おたく文化の海外展開の可能性などが概説され、受講生とのディスカッションがなされた。【2012.1.24】
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    平野晃臣(現代芸術研究所/岡本太郎記念館)
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    稀温(KION STUDIO/コーディネーター)
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    森川嘉一朗(明治大学国際日本学部准教授)

「2011年度秋学期Interactiveレクチャー」活動内容一覧

-2012.01.28-
-2012.01.17-
-2011.12.28-
-2011.12.15-
-2011.12.15-
-2011.12.02-
-2011.11.25-
-2011.11.07-
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