S-meme 04「現代美術と地域」
- 担当教員
- 五十嵐太郎(東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻教授)
- 講師
- 小崎哲哉 (『ART iT』『REALTOKYO』編集)
- ゲスト講師
- 村上タカシ(美術家/MMIX Lab/宮城教育大学准教授)
- 飯田志保子(インディペンデント・キュレーター)
- 担当助手
- 斧澤未知子(せんだいスクール・オブ・デザイン研究員)
【概要】
メディア軸スタジオでは、現在におけるメディアの状況を考察しつつ、実践としては最終的に仙台から発信する文化批評誌「S-meme」をつくることを目標に掲げている。
今回は「現代美術と地域」をテーマとし、あいちトリエンナーレ2013において芸術監督を務めるスタジオ担当教員である五十嵐太郎を核に、現在あいちトリエンナーレ2013を組み立てている布陣である小崎哲哉(パフォーミングアーツ統括プロデューサー)、飯田志保子(キュレーター)、加えて地元から震災後のアートを発信する村上タカシを講師に迎え、現代美術の動向を学びながら、仙台におけるアートの場を見出し、そして震災後の美術と国際展の意味と役割も考える内容を扱った。
【成果物】
メディア軸の活動では、文化批評誌「S-meme」を制作するための全ての活動を行なっていく事を旨としており、今期全六回で設定された講義は一回でレクチャーと編集会議をこなす内容となっている。レクチャーでは講師の先生にテーマに即して話していただき、その内容はS-memeのコンテンツとする。編集会議では、S-memeを制作するための各作業(リサーチと原稿執筆、雑誌編集作業、その他)の進捗状況などを確認し、相談する場として機能している。
レクチャーでは、今期非常勤講師で編集者、あいちトリエンナーレ2013パフォーミングアーツ統括プロデューサーでもある小崎哲哉氏に「越境するパフォーミングアーツ」、宮城教育大学准教授で美術家の村上タカシ氏に地域に根ざしたアート活動について、あいちトリエンナーレ2013のキュレーターチームの一員でもあるインディペンデント・キュレーターの飯田志保子氏に「The Asia Pacific Triennial of Contemporary Art 過去20年間の文脈の変遷」についてお話したいただいた。これらのレクチャーを受講生が文字起こしし、S-meme04のコンテンツとした。
SSDでは講義時間以外での活動・ミーティング(mtg)が発生する。今回はのメディア軸では一回目の授業で編集、装幀、編集作業の担当を決め、それぞれの班が講義と講義の間にミーティングを行ない、その結果を編集会議にあげて審議して制作を進めた。また、mtg以外の講義時間外活動では二回のフィールドワークと工場見学が行なわれた。
例えば装幀班では講義以外に多数回のmtgを行い、装幀のコンセプト決め、アイデア出しからモックアップの制作、紙の選定、今回でいうと箔押し加工の型のデザイン等を行なった。また、全ての号のS-memeで装幀の協力をしてくれている「製本部」さんに今回も協力していただいており、製本加工上の相談に乗っていただいた。
今回のフィールドワークでは、仙台市内に点在する彫刻を二回に分け鑑賞して回った。一回目フィールドワークではボランティアの「仙台彫刻鑑賞会ぺろんこ」さんに案内していただき、その結果を元に二回目のフィールドワークを行ない、その感想等を座談会形式で採集しS-meme04のコンテンツとした。
工場見学では毎回装幀に協力していただいている「製本部」さんのご紹介で、製本に関わるの三つの工場を見学させていただいた。装幀には本の加工法や使用される機械等を良く知る事がアイデアの元となることが多いが、今回はこの工場見学の過程で見せていただいた箔押し加工に大きな影響を受けた。
今回完成したS-meme04「現代美術と地域」では、小崎哲哉氏がレクチャーで触れた「現代アートはコンテクスト/コンセプト/レイヤーの量で定量的に計れるものではないかと考えている」というお話から「重なり」をコンセプトに据えている。今回は箔押し加工を採用し、本文と箔のレイヤの重なって見える様でコンセプトを表現しようと考えた。
完成したS-meme04「現代美術と地域」
編集会議
レクチャー
ミーティング(mtg)
モックアップの制作、紙の選定
フィールドワーク
工場見学
- 2014年度 春学期 PBLスタジオ1 メディア軸
- 2014年度 春学期 PBLスタジオ2 環境軸
- 2014年度 春学期 PBLスタジオ3 社会軸
- 2014年度 春学期 PBLスタジオ4 コミュニケーション軸
- 2014年度 春学期 PBLスタジオ5 国際軸
- 2014年度 春学期 Interactiveレクチャー
- 2014年度 春学期 クリエイター・イン・レジデンス
- 2014年度 春学期 Fラボ3
- カレンダー
- 新・港村
- あいちトリエンナーレ分校
- SSDe in 金沢 五日間集中ワークショップ「建築に触らない!?公共建築のリデザイン」
- 2010年度秋学期PBLスタジオ1:メディア軸
- 2010年度秋学期PBLスタジオ2:環境軸
- 2010年度秋学期PBLスタジオ3:社会軸
- 2010年度秋学期PBLスタジオ4:コミュニケーション軸
- 2010年度秋学期PBLスタジオ5:国際軸
- 2010年度秋学期Fラボ1:石上スタジオ
- 2010年度秋学期Fラボ2:平田スタジオ
- 2010年度秋学期Interactiveレクチャー
- 2011年度春学期ARP1:災害のデータスケープ
- 2011年度春学期ARP2:S-meme02「文化被災」
- 2011年度春学期ARP3:建築家による復興支援活動の研究
- 2011年度春学期:特別講座「復興へのリデザイン」
- 2011年度秋学期PBLスタジオ1:メディア軸
- 2011年度秋学期PBLスタジオ2:環境軸
- 2011年度秋学期PBLスタジオ4:コミュニケーション軸
- 2011年度秋学期PBLスタジオ5:国際軸
- 2011年度秋学期Fラボ1:石上スタジオ
- 2011年度秋学期Fラボ2:平田スタジオ
- 2011年度秋学期Interactiveレクチャー
- 2011年度秋学期ARP4:仙台市津波浸水域リデザインのための基礎調査
- 2012年度春学期PBLスタジオ1:メディア軸
- 2012年度春学期PBLスタジオ2:環境軸
- 2012年度春学期PBLスタジオ3:社会軸
- 2012年度春学期PBLスタジオ4:コミュニケーション軸
- 2012年度春学期Fラボ3
- 2012年度春学期Interactiveレクチャー
- 2012年度春学期クリエーター・イン・レジデンスWS
- 2012年度秋学期PBLスタジオ1:メディア軸
- 2012年度秋学期PBLスタジオ2:環境軸
- 2012年度秋学期PBLスタジオ3:社会軸
- 2012年度秋学期PBLスタジオ4:コミュニケーション軸
- 2012年度秋学期PBLスタジオ5:国際軸
- 2012年度秋学期Interactiveレクチャー
- 2012年度秋学期Fラボ4
- 2012年度秋学期ARP5:災害のデータスケープ2
- 2012年度秋学期ARP6:復興地域におけるスマートコニュニティ
- 2013年度春学期PBLスタジオ1:メディア軸
- 2013年度春学期PBLスタジオ2:環境軸
- 2013年度春学期PBLスタジオ3:社会軸
- 2013年度春学期PBLスタジオ4:コミュニケーション軸
- 2013年度春学期ARP7:災害のデータスケープ3
- 2013年度春学期ARP8:統合化インターフェースとしての公共スペースのデザインについて
- 2013年度春学期Interactiveレクチャー
- 2013年度春学期CiR:「瞬間をとじ込める椅子」
- 2013年度秋学期PBLスタジオ1:メディア軸
- 2013年度秋学期PBLスタジオ2:環境軸
- 2013年度秋学期PBLスタジオ3:社会軸
- 2013年度秋学期PBLスタジオ4:コミュニケーション軸
- 2013年度秋学期PBLスタジオ5:国際軸
- 2013年度秋学期Fラボ5:「メディア・インスタレーションの未来」
- 2013年度秋学期Interactiveレクチャー
- 2014年度春学期PBLスタジオ1:メディア軸
- 2014年度春学期PBLスタジオ2:環境軸
- 2014年度春学期PBLスタジオ3:社会軸
- 2014年度春学期PBLスタジオ4:コミュニケーション軸
- 2014年度秋学期Fラボ3:エネルギースマートなイノベーション都市“仙台の明日”を考える
- 2014年度春学期CiR:文学館を再編集する
- 2014年度春学期Interactiveレクチャー