2012.05.21
PBLスタジオ1メディア軸の第一回目授業を行いました。
【日程】5月18日(金)
【時間】19:00 − 22:00
【場所】SSDプロジェククトルーム1
【出席】9/10(欠席者事前連絡あり)
【資料】
■講義レジュメ
– 2012年度春学期 PBLスタジオ1 メディア軸 第一回
– 2012年春学期大体のスケジュール
– S-meme04_トピック_2012年5月18日(金)
– SSD五十嵐スタジオ資料 鈴木直樹
■メディア軸の手引き
□PBL01_Media_5/18_質問メモ
【内容】
<編集会議#1>
・質問メモへの記入
・スタジオ趣旨説明(メディア軸スタジオとは、S-memeとは)
・自己紹介
・担当決め
<レクチャー>
・雑誌『REAR』「トリエンナーレ!!!」特集よりまとめ
・SSDメディア軸修了生鈴木直樹氏による仙台のアートに関するトピックについての概要解説その他
<その他>
・宿題の出題
—
【以下内容詳細】
<編集会議#1>
・質問メモへの記入
今回のメディア軸スタジオ、スタジオ成果物である雑誌『S-meme』のテーマである「現代美術と地域を考える」に関係し、現代アートやトリエンナーレ・ビエンナーレなどの国際展に関心を寄せているかについての簡単な質問メモに受講生に記入後、研究員が回収。
・スタジオ趣旨説明、メディア軸スタジオとは、S-memeとは
担当研究員よりスタジオの趣旨説明が行なわれた。これは前回のS-meme03制作時、「雑誌を作る」というスタジオ方針こそ明確ではあるが、その作業にどのように関われば良いのかが受講生にとって不明確なままスタジオと雑誌制作が進んでしまったという反省に基づいて設けられた。この説明では大きく二点、「メディア軸スタジオとは」「S-memeとは」のそれぞれについて説明された。
「メディア軸スタジオについて」では、スタジオ活動に含まれる活動の全体(授業以外にも作業なりミーティングなりが適宜発生すること)、全六回(予定)の授業で行なわれる内容(レクチャー+編集会議から成ること)、スタジオの進め方として雑誌制作作業には作業の担当(編集/編集作業/装幀/デザイン)を決めて進めることを想定していることとそれぞれの担当に発生する作業の内容説明、その他フィールドワーク等もあること、学期末に行なわれる成果発表会は授業の一環として重要なイベントでありその準備も大切であること、などについて説明された。
「S-memeとは」では、S-memeが文化批評誌であること、どのような内容構成でできているか、今期のテーマに関したトピックとしてどんなものが上がっているか、連絡体制などについて説明された。
・自己紹介
担当を決める前に、各々の受講生が自己紹介を行なった。一人5分程度で(自分がどんな人間か/メディア軸を選んだ動機/雑誌制作のうちで何に興味があるか、自分の専門性を雑誌制作にどう活かせると考えているか、どういう風に関わりたいか/アートに関する興味)等に触れながら行なった。この際、冒頭で書いた質問メモに研究員がアートに関する興味に関し追記。
この自己紹介では各受講生の職業的背景とともに、メディア軸を選んだ動機には「実際に物の形になって手元に残る物が作れる」というものが非常に大きいこと、実際の編集経験値が非常に高い受講生が多いことと必ずしも営利的でない雑誌制作の機会を使って雑誌制作でどれだけ面白いことができるかを期待していること、アートについては好きだし興味はあるけれども「現代アート」というと少しどう捉えればいいか戸惑っているという立場の受講生が多いのが分かる。
・担当決め
スタジオ説明と自己紹介を経て、編集/編集作業/装幀/デザインのそれぞれについて担当を決めた。
<レクチャー>
・雑誌『REAR』「トリエンナーレ!!!」特集よりまとめ
東北大学大学院五十嵐研究室所属の大学院生がまとめた、美術批評誌『REAR』の紹介と、特集「トリエンナーレ!!!」から今期のテーマに関する知識として重要と思われる論考の概要についてのスライドを担当研究員が預かり発表した。
・SSDメディア軸修了生鈴木直樹氏による仙台のアートに関するトピックについての概要解説その他
SSDメディア軸修了生で、仙台のアート関係のイベントや人間関係に明るい鈴木直樹氏に、仙台の美術トピックや資料がある場所についてのショートレクチャーが行われた。また、必要であればインタビューのための人物紹介などにも協力することを請け負ってくれた。
<その他>
・宿題の出題
スタジオの説明や鈴木氏のレクチャーを受け、次回までに仙台のアートトピックとしてどんな物があるかをリサーチしてくることが宿題として出題された。
この出題とレクチャーを聞いた後で、受講生より「今回捉えようとしているアートという物がとても難しい物に感じたけれども、自分はアートというのはもっと身近だったり、簡単に楽しめるようなものであるとも感じている。そういう身近な感じがするものを取り上げても良いのだろうか」という問が発された。これについては受講生それぞれが何をアートとして捉えるか自体もアートとは何かについて批評的であるし、そうやって幅を広げていくものであるだろうからネタ出しとしては「自分はこれはアートだと思う」と考えるものであればひとつと言わずとにかく持ってきてみるように進めるのが良いと思う、という方向の話になった。また、鈴木氏からは、メディア軸修了生として、どのようにスタジオに関わっていけばいいか、原稿のネタ出しやリサーチへのアプローチの方法などについてもアドバイスをしていただき非常に有意義であった。
<反省点(研究員)>
・受講生より、S-memeの可能性を広げたり形を決めていくためには受講生それぞれがS-memeをどんな雑誌だと考えているか、どう思っているかについて話せる機会が必要であるという指摘を受けた。これについては次回以降の編集会議で取り入れていく。
・連絡体制について、受講生同士でメールアドレスを共有する了解を取り忘れていた。
□次回講義
【日程】5月25日(金)
【時間】19:00 –
【場所】ギャラリートンチク
【内容】小崎哲哉レクチャー、小課題出題/編集会議#2