2012.08.21
SSD2012年度春学期PBLスタジオ1:メディア軸成果物
『S-meme04』入手方法について
仙台から発信する文化批評誌『S-meme』の第四号は、せんだいスクール・オブ・デザイン第四期の成果物として制作されました。
今回のS-memeのテーマは「現代美術と地域」。仙台の美術環境をリサーチし、その状況を考えることを今期のテーマに掲げています。
<S-meme04「現代美術と地域」目次>
★現代美術と地域/五十嵐太郎 02
恋する彫刻マップ[街中編]/伊藤幹 04
SSDフィールドワーク|杜の都の彫刻めぐり/大山晶子 06
フィールドワーク座談会|やっぱり彫刻が好き 08
落書きとアートの境界は?|ウォールアートと地域社会/大内まさ敏 12
★レクチャー:越境するパフォーミングアーツ/小崎哲哉 16
★レクチャー:アジア・パシフィック・トリエンナーレ|過去20年間の文脈の変遷/飯田志保子 22
東北トリエンナーレ開催の可能性を探る 話者》志賀野桂一/大沼久美 28
レクチャー:被災地からの創造|保存を越えて/村上タカシ 34
地域文化を創造するゆりかご|えずこホール/川村亨太 40
カケスの森のカサ・ブランカ|中本誠司現代美術館が目指しているもの/梅森靖夫 44
地域におけるギャラリーのあり方|仙台アンデパンダン展を通して/森谷千夏 48
ジョジョと仙台=杜王町との奇妙で素敵な関係/筒井としい+α 52
文化時評1:熱狂する白A/伊藤幹 56
★PBLスタジオ1メディア軸小課題:演劇バーチュアルプロデュース|【井上ひさし作品】弥栄仮想芝居賑 57
★増殖するマック|新しいレジデンスのかたち 話者》服部浩之〈国際芸術センター青森〉、有山宙〈assistant〉/斧澤未知子 62
表出する表現|仙台の美術 2001-2012/田多知子 66
宮城県現代美術百年史[前編]/鈴木直樹 72
文化時評2:製本部インタビュー|ものづくりとデザイン/出原日向子 76
執筆者一覧 80
<巻頭文「現代美術と地域」より>
今回は『realtokyo』や『art it』で知られる小崎哲哉氏をゲストに迎えた。そして井上ひさし演劇祭をつくる企画書を受講生に課題として出してもらった。また飯田志保子氏には、地方都市のブリスベンが国際芸術祭を継続してきたことの意義をレクチャーしていただいた。一方、震災前からある東北トリエンナーレの構想についても、志賀野圭一氏へのインタビューをもとに、本誌であわせて紹介している。仙台在住のアーティスト、村上タカシ氏には、地域で活動を続けながら、震災後のメモリアルプロジェクトについて語っていただいた。仙台のアート事情については、以前の受講生である鈴木直樹氏の論考「宮城県現代美術100年史」(前編)、また田多知子氏の「表出する表現|仙台の美術2001-2012」を読んでいただきたい。こうした歴史を踏まえたうえで、本誌でとりあげた、2012年の仙台アンデパンデンタン展や中本誠司現代美術館の試みを位置づけると興味深い。(…)フィールドワークとしては、美術館の外、すなわち街なかにあるアートを歩いてまわった。1977年から2001年まで続いた「仙台市彫刻のあるまちづくり事業」が牽引し、あちこちに作品が点在しており、それらを受講生らが見学し、忘れ去られている野外彫刻のあり方について議論している。グラフィティや落書きを含む、ウォールアートも街なかに展開しているが、それらも紹介した。(…)仙台のジョジョ展をめぐる原稿は難産だった。取材の後、集英社への「配慮」から、取材被対象者によって自主規制的に書き換えられたからである。多くの画像をもらう情報誌であれば、問題にしないのかもしれない。が、批評誌としては掲載しないことも考えた。最終的には、自主規制という責任が不明瞭になる検閲があったという事実を付したうえで、あえて掲載することにした。
さて、毎号、特集テーマ以外にがんばっているのが、装幀である。筆者からは、アートを特集しているので、一冊ごとに何か違うところがあるようなデザインがよいのではないかと述べた。これまで特集の内容と装幀の形式はバラバラではなく、連動していたからである。受講生からは多くのアイデアが出され、それらが検討された。今回も製本部のメンバーと議論を行い、印刷工場の見学などを経て、箔押しを使うことが導きだされている。実はこの文章を書いている時点でも、最終形がまだ全部はわからない。進行が少し遅れているからだ。その結果、1号、2号のような計算され尽くしたものというよりも、ライブな感覚あふれる製本になるだろう。実際にモノが出来るまでのドキドキ感は、個人的な経験で言えば、展覧会の企画と設営と似ている。
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どうぞ手にとって、紙のメディアでしかできないユニークな装幀を楽しんでください。
<入手方法
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『S-meme』本体は無料です。
希望者の方には郵送料のみをご負担いただきます。
下記1)〜3)のいずれかの手続きにて、事務局に10月22日(月)必着でご応募下さい。
1) 郵便 ※学生の方はこちらでお願いいたします。
返信用封筒(角形2号/240円分切手貼付/送り先住所記載)、もしくはエクスパック500の封筒を
同封した封筒(表面に「S-meme 04希望」と赤字で記載)を
下記住所まで御送り下さい。
また確認用に、併せて1.氏名/2.送り先住所/3.送り先電話番号/4.ご職業
を記入の上、
件名を「S-meme 04希望(郵便)」と記載したeメールを
下記メールアドレスまで送信ください。
ssd@archi.tohoku.ac.jp
〒980-8577
仙台市青葉区片平2-1-1
通研2号館
東北大学大学院工学研究科
都市建築学専攻都市・建築デザイン学講座
せんだいスクール・オブ・デザイン事務局
S-meme担当係 まで
2) 宅急便(着払い) ※会社へのお届けのみとなります。
1.電話番号/2.郵便番号/3.送り先住所(ご勤務先)/4.氏名/5.ご職業を記入の上、件名を「S-meme 04希望(宅急便)」と記載したeメールを
下記メールアドレスまで送信ください。
ssd@archi.tohoku.ac.jp
【料金について】
参考 宮城県・東京都:740円/大阪府:950円
詳細は、下記参照。下記ページのサイズ60の金額となります。
http://www.kuronekoyamato.co.jp/takkyubin/takkyu.html
3)寄贈
私有せず、より多くの方が閲覧可能なライブラリ等の場所に収蔵する目的であれば、S-meme04を寄贈いたします。
収蔵先の、1.郵便番号/2.住所/3.施設名/4.担当者氏名/5.電話番号/6.どんな場所であるかの情報(URLなどあると便利です)をご記入の上、「S-meme04希望(寄贈)」と記載したeメールを下記メールアドレスまで送信下さい。
ssd@archi.tohoku.ac.jp
なお、寄贈先として適当であるかを考慮した上で、こちらで寄贈の可否を判断させていただきます。不可となる場合もあることをご了承ください。
本雑誌は少部数であるため、原則としてお一人様一部ずつの配布とさせていただきます。二部以上ご希望の方は、それぞれ別々に希望メール、返信用封筒入り郵便をお送り下さい。
*配布部数の上限に達してしまった場合は、先着順での配布となりますので、ご了承ください。
申込締切:10月22日(月)必着
*バックナンバーをご希望の方は、件名をを「S-memeバックナンバー希望」として、まずは一度こちらのアドレスまでご連絡下さい →
ssd@archi.tohoku.ac.jp