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2012年度春学期Interactiveレクチャー

境界線上のインテリアデザイン

講師
鈴木紀慶(スズキeワークス/編集者)
飯島直樹(飯島直樹デザイン室/インテリアデザイナー)
浅子佳英(タカバンスタジオ/インテリアデザイン、建築設計、ブックデザイン)
コーディネーター
五十嵐太郎(東北大学都市・建築学専攻教授)

【概要】

今期のInteractiveレクチャのシリーズでは、普段はなかなか言語化されないインテリアデザインをめぐる思考とそのジャンル横断的な試みについて考えていく。

飯島直樹 は、スーパーポテトから独立し、感覚的なデザインとは異なる道を切り開いている。1980年代の強いかたちのオブジェのインスタレーション、1990年代以降の場との関係性を操作するデザインは、建築的な思考や映画との類推から生みだされた。またJCD[[社]日本商環境設計家協会]の理事長として、インテリアデザインの興隆にも力を入れている。編集者の鈴木紀慶は、日本を代表するデザイナーである倉俣史朗の本を二冊手がけ、自らも論考を寄稿している。倉俣は、ほとんどアートの領域というべき前衛的な作品を発表し、建築界にも多大な影響を与えた。60年代から彼が展開した透明感あふれる無重力感覚のデザインは、現代の動向を予見したかのようである。鈴木には倉俣デザインの意義について語っていただく。そして浅子佳英は、インテリアや建築のデザインを行うだけではなく、『思想地図β』にも関わる論客として活躍している。彼には、コムデギャルソンのインテリアデザインや、建築家によるインテリアデザインなどのテーマを通じて、現代の状況を論じてもらう。

この科目では、以上の三組のレクチャーと、受講者による長時間の質疑応答によって、デザインを伝えていく思考を学ぶ。

【成果物】

鈴木紀慶(スズキeワークス/編集者)
編集者である鈴木紀慶氏をお招きし、日本を代表する家具デザイナー・倉俣史朗氏の作品について、1967年の独立して間もない頃から亡くなる1991年までを時系列に沿って、貴重な資料をコメントとともに紹介して頂いた。鈴木氏は雑誌『Brutus』で「ブルータス不動産」という連載を担当し、デザイナーズマンションブームの先駆け的存在でもあった。受講生とのディスカッションにおいては、中村好文氏と建てた自邸について質問があった。(2012.5.24)
飯島直樹(飯島直樹デザイン室/インテリアデザイナー)
日本商環境設計家協会(JCD)理事長である飯島直樹氏をお招きし、スーパーポテトを経て独立して日本のインテリアデザインの興隆に力を入れて活躍する現在までを、自身の作品紹介とその時代背景を踏まえて概説頂いた。反体制運動が盛んな1968年からサブカルやファッションの影響が大きい1976年ころ、そして日本経済が最盛期を迎える1985年から冷戦終結とバブル崩壊の1989年ころと、時代を追って日本のインテリアデザインの変遷が説明された。(2012.6.11)
浅子佳英(タカバンスタジオ)
インテリアや建築のデザインのみならず論客としても活躍する浅子佳英氏をお招きした。おもに1995年以降のインテリアデザインの現代的状況を、コム・デ・ギャルソンのインテリアデザインを題材として論じられた。ディスカッションにおいてはファッションにおけるブランドのあり方など、受講生や来場者を交えて積極的に議論がなされた。(2012.7.11)
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    鈴木紀慶
    (スズキeワークス/編集者)
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    飯島直樹
    (飯島直樹デザイン室/インテリアデザイナー)
  • arp5
    浅子佳英(タカバンスタジオ)

「2012年度春学期Interactiveレクチャー」活動内容一覧

-2012.07.24-
-2012.06.19-
-2012.05.31-
-2012.05.17-
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