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2012年度秋学期Fラボ4

「ファブリケーションの未来」

講師
久保田晃弘(多摩美術大学 美術学部情報デザイン学科 メディア芸術コース 教授)
石上 純也(石上純也建築設計事務所)
平田 晃久(平田晃久建築設計事務所)
渡辺 圭介(東北生活文化大学生活美術学科講師/メディアアーティスト)
担当助手
岩澤拓海

【概要】

モノの設計製造プロセスが変わりつつある。ものづくりの未来を考える。

21 世紀になり新たな設計手法や生産方法の誕生はそれまでの固定的なフローを崩し始め、新たなものづくりの可能性を切り拓きつつ有る。先端的な取り組みを行なっている実務家・専門家からの知見の提供を受けながら、設計・ものづくりの現場を体験しつつ、ものづくりの未来について考えた。

【成果物】

オープンレクチャー
久保田晃弘(多摩美術大学 教授)、平田晃久(建築家)、石上純也(建築家)を迎えオープンレクチャーを実施した。久保田氏には氏が実践する「多摩美ハッカースペース」や新しいファブリケーションに関する日本・海外での取り組みについて、平田氏には氏の実作を取り上げ、設計のプロセスと制作のプロセスがどのように接続していくかについて、石上氏からは国内外のプロジェクトをまじえながら、発明的な設計手法と、既成概念にとらわれない構築方法についてお話を頂いた。
フィールドワーク
ものづくり・ファブリケーションの現場の実際を知るため、曲げ木技術を使った家具製作を行う「天童木工」(山形県天童市)、地域に根ざしたものづくり支援事業を行う「山形まなび館」(山形県山形市)、東北大学の創造・ものづくり活動支援施設である「東北大学創造工学センター」(仙台市)でのフィールドワークを行った。
ワークショップ
紙を使ったファブリケーションワークショップを実施した。講師である渡辺圭介氏から課題が与えられ、仙台の地元企業鳴海屋紙商事株式会社(とうほくあきんどでざいん塾の協力によりご紹介)の扱う紙を利用した、『私の、私による、私のためのニッチな生活用品』の制作を行った。受講生どうしによるブレインストーミングを経て、製作のためのアイデアを決定し、手を動かしながらラピッド・プロトタイピングを行った。
成果物
鳴海屋紙商事を訪れ、〈仙台七夕まつり〉の飾りを吊るす竹を再利用した〈竹紙〉、震災による津波の被害を受けた土地の除塩を進めるプロジェクトから生まれた〈東北コットン紙〉という2種の紙素材の持つストーリーや商品として展開する際の課題等の説明を受けた。
受講生はワークショップを通じてアイデア、素材の特性、制作方法を検討・模索しながら、試行・試作を繰り返していくことで、成果物へと昇華させた。
成果物のプレゼンテーションを行うため受講生が鳴海屋紙商事を訪れ、アイデア面だけでなく、設計の方法・制作の手法・作り方のプロセスまで踏み込んで説明が行われた。
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    オープンレクチャー
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    フィールドワーク
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    ワークショップ
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    成果物
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    竹紙を規則的に折っていくことで、展開性を持たせた振動緩和ケータイカバー
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    竹紙の靭性や強さに着目し、七夕飾りの作り方を応用したブラインド
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    東北コットン紙の柔らかく豊かな素材感を生かし、切れ込みを入れることで作るストール

「2012年度秋学期Fラボ4」活動内容一覧

-2013.01.26-
-2013.01.23-
-2013.01.18-
-2013.01.09-
-2012.11.02-
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