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【PBL01 S-meme03】第三回:長谷川一レクチャー/編集会議

2011.12.16

2011年12月15日(木)PBL01 メディア軸の第三回:長谷川一レクチャーと編集会議を行いました。


編集者を経たメディア論者であり、現在の商空間を「アトラクション」というキーワードを元に読み解いた「アトラクションの日常 踊る機械と身体」の著者でもある長谷川一先生をお招きし、レクチャーしていただきました。

スーパーマーケットや郊外のロードサイドショップといった私たちにとって既に馴染み深過ぎるせいで気にもかけないような、ありふれた、何気ない日常をどう捉え直すかについて、現在私たちを取り巻くほとんどの商空間の形式「セルフサービス」を身体と機械の相互の運動のやり取りによって成り立っているアトラクションとして読み解きます。アトラクションは実践のレベルにあって反復されるパターンを私たちに刷り込み、そのパターン、枠組みへの認識が私たちに、例えばほとんど世界中どの場所にある「お店」にいっても何となく買い物の仕方が分かる、というような事態をもたらします。また、メディアというものもやはり反復によって私たちにある枠組みを与えるものであり、アトラクションのひとつだと言えるとの指摘はS-memeにとっても示唆的です。

レクチャー後、SSDプロジェクトスペース1に移り、S-meme03の編集会議が行われました。先日、講義とは別に行っていた女性座談会で出た「S-meme03の目的が分からないためにどう関わっていけば良いのか分からない」という問題提起を軸に、S-meme03がどういう雑誌であるかの認識の共有、今後の進め方、全体の構成の仕方などについて活発に意見が交わされました。また、元編集者である長谷川先生の的確なアドバイスが議論を助けました。
S-memeがどういう雑誌であるか(仙台の文化批評誌)についての説明が不足していたために現在出されているコンテンツの一覧が思いつきで寄せ集められた文集になってしまうように見える、そこに含まれている自分のリサーチの位置付けがわからないために価値が見出しにくく、また全体の進み方が今はブラックボックスに隠されているかのように分からないので実際にどう動けば良いのかわからないといった根本的な問題であった部分について話し合いがなされ、そのやり取りの中で雑誌制作に関する認識の共有が図られていき、次回講義までに
・目次案を一人一案つくってくること
が具体的に雑誌を制作していく第一歩として提案され、宿題となりました。
1)講義内容について
長谷川一レクチャー(18:00〜19:30)
編集会議(19:30〜22:00)
2)次回講義について
日時:12月19日(月)19:00−
場所:都市・建築学専攻仮設校舎 Katahira10 会議室
内容:宿題発表/編集会議
3)ハンドアウト

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