2010.09.04
2010年秋学期 PBLスタジオ1 メディア軸 [選択科目|1.0ポイント]
テーマ:「ウェブの時代に紙の媒体ができること」
講師:
五十嵐太郎(東北大学大学院 都市・建築学専攻)
磯達雄(フリックスタジオ)
阪根正行(ジュンク堂書店)
永江朗(早稲田大学 文学学術院)
市川紘司(東北大学大学院 都市・建築学専攻 修士課程)
助手:
加茂川智哉(せんだいスクール・オブ・デザイン)
趣旨:
このスタジオでは、現在におけるメディアの状況を考察しつつ、実践としては最終的に雑誌をつくることを目標に掲げる。紙のメディアからネットの情報へ。ゼロ年代に入り、既存の雑誌が次々と消え、ほとんど空気のような存在だと思っていた当たり前の文化的なインフラストラクチャーが喪失した。一方で数多くの同人誌やミニコミが出現し、世代交代も起きている。そうした変動の時代に仙台から発信する文化批評誌を考えたい。おそらく、それは仙台のフィールドワークをもとにしたコンテンツと、地域に限定されない批評的なコンテンツをあわせもつだろう。
スケジュール:
1 11/10[水]18—21時 五十嵐、磯 課題説明/レクチャ:磯達雄 建築ジャーナリズム論(仮)/受講者の自己紹介
2 11/18[木]18—21時 五十嵐、永江 宿題発表/レクチャ:永江朗 電子書籍の未来と出版業の現在(仮)
3 12/08[水]18—21時 五十嵐、阪根 宿題発表/レクチャ:阪根正行 同人誌とミニコミによる文化の地殻変動(仮)
4 12/22[水]18—21時 五十嵐、磯、市川 編集会議/レクチャ:市川紘司 建築雑誌の表紙論(仮)
5 01/12[水]18—21時 五十嵐 編集会議/レクチャ:五十嵐 人文・建築系メディアの変化(仮)
6 01/26[水]18—21時 五十嵐、磯 講座内最終発表
7 02/04[金]時刻未定 五十嵐 学内最終講評会
場所:建築第三講義室
備考:
現在、初期の課題で想定しているのは、仙台市内における本屋や古書店のフィールドワークである。批評的なコンテンツのパートは、最終的に受講生の顔ぶれによって決定する。
成果物としては、とりあえずA5版(表紙カラー/本文モノクロ)100ページを300部印刷のものを想定しているが、積極的な提案や編集会議などによって、変更する可能性もある。1月末に入稿し、2月中旬までに完成予定。ゲスト・レクチャーの内容のほか、受講生以外からの寄稿も受け入れる。
11/10、11/18、12/8は、講義の終了後、市内にて懇親会を予定している。第一期の受講者たちがネットワークをつくり、来年度以降も継続して刊行されるメディア軸の雑誌にOB、OGとして関わることも歓迎する。