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アジャイル・リサーチ・プロジェクトを開講します

2011.05.10

2011年度春学期では復興特別開講科目として「アジャイル・リサーチ・プロジェクト」を開講します。

この科目は、つぎつぎと様相を変える地域の課題に対して、アジャイル(臨機応変)に応答していくために、情報を整理し知識を共有するためのプロジェクト群です。
テーマに応じて適切なスコープを都度設定し、リサーチを行います。
科目の開講毎にwebにて詳細を告知します。この科目は選択科目とし、複数履修可とします。また修了生の有志参加も歓迎します。
現在は以下の2つの科目を予定しています。

ARP1:災害のデータスケープ
東日本大震災は過去類を見ない数々の災害をもたらした。東北大学防災科学研究拠点をはじめ、各種研究機関はそこから様々なデータを今まさに集めているが、今回の災害から得られるであろう知見は我々の「想定」を書き換え、私たちの世界の見え方を更新するだろう。このプロジェクトでは災害にまつわる様々な「量」に注目し、人数、金額、距離、重量、面積、など、複数のパラメータで今回の災害の「量」の視覚化を試みる。まず切り口となり得るパラメータを選び、ヒアリングによって各専門の研究者からデータを集め、適切な表現の方法を検討し、実際に制作して公開する。専門特化した研究者の知見を横断的に関連づけるような成果物を期待する。

ARP2:S-meme #2「文化被災特集」
東日本大震災は多くの人命を奪い、建物を破壊し、各地でさまざまな被害をあたえた。テレビや新聞などのマスメディアは人間や政治に焦点をあて、おそらく建築雑誌は建築、土木、街づくり、都市計画に注目するが、S-memeでは、こうした状況において文化がどのように被災したか、その記録と再生への道をとりあげる。また、せんだいスクール・オブ・デザインの受講生がどのように東日本大震災に関わったかも、あわせて紹介したい。

ARP3:建築家による復興支援活動の研究
3.11以降の何かしなければという衝動的熱情も一息つき、全体を科学的に再考する機運が高まっている。長期戦を乗り切るためには、 領域を超えた多様な復興支援活動を有機的に連携させることが不可欠なのだ。しかし、その重要性にもかかわらず建築家やデザイナーの 参画には、その方法論は確立していない。APR3ではそれぞれの地域で行われている復興(支援)活動を縦覧し、それらを評価する方法 論についても考えていく。

詳しくは追ってこのウェブサイト上にてご連絡いたします。

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