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SSDe in 金沢 Day5

2014.12.05

SSDe in 金沢 五日間集中ワークショップ「建築に触らない!?公共建築のリデザイン」ワークショップ5日目。
午前中は前日制作、準備した制作物を館内に設置していきました。
設置後は館内を全員でまわり、改善点や製作中に気づいたことの振り返りをおこないました。

午後は金沢21世紀美術館に移動し、ラップアップミーティングを行いました。
本江より、
1.公共空間はどのようにつくられていくとよいのか
2.今回のワークショップで学んだこと、感じたことは何か
の二つの問いが投げかけられました。

1.公共空間はどのようにつくられていくとよいのか
受講生からは、
・対象施設に初めて行き、全国で公共施設が抱えている同様の問題を初めて認識した。
職員の人が変化を実感するコメントを聞けた。
・今回のワークショップで今後の課題と感じていることは、公共建築を変えていくために職員の方への継続して取り組んでいくことができるか。事務室にこもりっぱなしなのは残念。表示の文言を話し合って共有する。ルールを守ることに価値があるということを理解してもらうことができると良い。
・職員間でお互いの顔色を伺っている雰囲気を感じた。
多くのボランティア・スタッフが参加しているが、お互い話す機会が無いのでは。
職員が施設を良くして行きたいと感じているのに、不自然なサインに疑問を抱いていないのが今回の取り組みで良くなっていくとよい。
・スタッフが話し合って自発的に話し合えればよいが、とてもむずかしいと感じる事に課題がありそう。
・インターンでリノベーションに取り組んでいるが、今回のワークショップに参加して、すごく小さいところを変えていく事に驚きを感じている。施設内で役割分担がされている。「わたしの仕事ではないので」と線引されていることを感じた。全員で問題を共有してコミュニケーションを促す事ができないか、5日間では考えることが難しいと感じた。
・実際に行ってみて、職員のキャラクターが展示に反映されていることを発見し驚いた。
・職員が変わっていく歴史の中で、時層的に問題が重なっていることを感じた。曖昧な形で進んでいくことではなく、ルールの順守と共有されていくことが重要であると思った。職員の方に途中経過をずっと見てもらいたかった。終わってみて、事務室を改良すべきだったのではと感じた。
・コミュニケーションが取られていないことに問題を感じた。
アンケートをとっているが、アンケートは一人一人の個人との対話である。もっと大勢で相談しながら考えていくことの方が効果的なのに、うまく行っていない。
自信がもてないことが、悪循環を招いている。
といった意見がでました。

講師からは
ルールとは具体的になにか?と考えることは難しい。
「ルール」という言葉に疑問。
今回形を作りすぎたのでは。もっとコミュニケーションについて考える方法もあった。
ある自治体が要望に対して「すぐやる」取り組みが好例として広まったが、功罪として色々な自治体で「よく考えずに」実行に移されてしまっている。
「ルール」では無くて「文化」をつくれないか?いろんな時間のスパンでいろんな人がコミュニケーションを取る文化がつくれないか。
人間関係が3日目、4日目に出てきた。組織論の話になっていく。解決の一つとしては学生のような他人が介入することで、話し合いのきっかけが与えらるのでは。

といった回答がされました。

2.今回のワークショップで学んだこと、感じた事は何か。
受講生からは
・お手伝いと思って参加したが、自分の意見も取り入れられ、うれしかった。デザインを統一するだけで雰囲気かわった。効果的な手法、取捨選択、問題の深堀り、発見手法、ヒアリング効果といったプロの技を見られた。
・調査の手法、問題の発見方法などを学んだ。電気のつなぎ方を学んだ。変化を実感できた。くらしの博物館らしくなった。
・公共建築に学生が入り込むことが出来なかったが、他の場所でもできそうな手応えを感じた。利用者の感想が職員の意識を変えていくことを期待している。
・シンプルにつくることのよさ。プロトタイプの重要性を学んだ。
・異なる分野の人とのコミュニケーションの難しさを感じた。職員間のコミュニケーションの改善にどれだけ影響があるかが不安。
・作業は大変だったけど、最終的にとても良くなったのを感じた。
・ヒアリングとプロトタイプの重要性を感じた。プロの決定力を垣間見た。
・わかりやすい文言をつくることは難しかった。時間的な制約で施設すべてをカバーできなかったのは心残り。
といった意見がでました。

最後にmi-ri meterの笠置氏より
「建築に触らない!?」というテーマに建築家のやることではないという疑問を持つ人がいたと思うが、今回のワークショップが建築の問題であると感じてもらえたのではないか。一方、今回の対象施設が職員の個性がでた建築でそのことはとても良いと思った。このような魅力が、ジェントリフィケーションされてしまうことには違和感をもっている。この施設らしさを守るための綿密なコミュニケーションをとる必要がある。
とのコメントがされました。

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