2014.07.30
2014年7月22日(火)、Futureラボ03第四回目講義を実施しました。
前回提示のあった「ながら人のためのながら場」を考えるという課題に対して、
受講生より提案の発表を行いました。受講生は、公共交通機関を利用した情報とエネルギーの
在り方や遊具や工業製品を用いたエネルギーの地産地消、新たな市民交流の形を提示する場所等について
プレゼンテーションを行いました、
その後ひとつひとつの課題に対して、講師を含めたディスカッションを行いました。
植物工場を都市空間に設けた案については、自動化された機械として孤立しがちな
植物工場に人々の参加性を見いだせないかといった意見がありました。
一方で、インタラクティブ性・エンターテーメント性を付加しようとすると場としての魅力は高まるが
エネルギー消費は大きくなるため、この部分にソフト的な提案が必要となるだろうとの意見もあがり、
アナログとデジタルの掛け合わせの妙にヒントがあるのではないかとの議論となりました。
また、遊具や工業製品を用いたエネルギーの利用については、エネルギーハーベスティングの
効率性を考えると蓄電するよりもその場で直に消費するという考え方を突き詰めていくことに
ながらの新規性を見いだせるのではないかとの指摘がありました。
また、都市空間のながら場が点的な提案として完結するのではなく、そこに介在する人々の
プライベートな生活から公共空間での時間軸でのライフスタイルを一連に考える中での位置づけ
の視点が重要ではないかとの指摘もありました。
受講生からの提案をうけた議論を通じ、「ながら人のためのながら場」を提案する手法として
ハードをサポートし運用を効率化していくためのソフトの論点を見いだす事が出来ました。