2014.06.20
2014年6月19日(木)、仙台卸町のhouse/阿部仁史アトリエにて2014年度春学期第二回目のInteractiveレクチャを開催し、デザイン都市宣言をした名古屋において1992年に設立された名古屋市の第三セクター、株式会社国際デザインセンターで海外ネットワークディレクターを務める江坂江坂恵里子氏に「”コ・クリエイション”で都市をデザインする」と題してお話しをいただきました。
400年以上前に清洲から今の場所に移って名古屋城を築城するにあたり、技術と文化が根付いた名古屋ではトヨタなどもありまちづくりが盛んです。1989年にデザイン都市宣言をし、世界デザイン博覧会他、インテリア、グラフィック分野など世界の3つのデザイン会議を誘致しました。江坂氏が海外ネットワークディレクターを務める株式会社国際デザインセンターでは、1996年に完成した国際デザインセンターの建物の一部をテナントからの賃料で運営しながら、その収益でデザイン振興の活動を支えています。
現在世界41都市が参加する創造都市のネットワーク「クリエイティブ・シティズ・ネットワーク」との関わり、英語で実施する「NAGOYA DISCOVERED THROUGH DESIGN」などの国際ワークショップの実施、名古屋から始めて世界のデザインイベントに広まっていった「名古屋なるへそ新聞」、長期的な視点で名古屋のデザイン力アピールを支える国際デザインコンペティションの実施、その他様々な活動を紹介しながら国際デザインセンターが展開してきた活動についてお話いただきました。
後半は東北大学大学院都市・建築学専攻助教の佃悠、土岐文乃両先生によるファシリテーションにより質疑応答が進められ、デザインに関わる活動を人々に認知してもらう工夫について、デザインを産業化する際の価値観のギャップについて、江坂氏の考えるデザインとアートの違いについて等の質問がでました。
1)講義内容について
SSD Interactiveレクチャー#2「”コ・クリエイション”で都市をデザインする」
講師:江坂恵里子[海外ネットワークディレクター/株式会社国際デザインセンター]
日時:2014年6月19日(木) 19:00-21:00(開場18:30)
会場:house/阿部仁史アトリエ(仙台市若林区卸町3-3-16)
コーディネーター:五十嵐太郎(東北大学都市・建築学専攻教授)
ファシリテーター:佃悠、土岐文乃(東北大学都市・建築学専攻助教)
一般公開(ドリンク代:500円)
2)次回講義について
SSD Interactiveレクチャー#3「DESIGNING?|いま、何をデザインしようとしていますか?」
講師:井手健一郎[建築家/リズムデザイン]
日時:2014年7月2日(水) 19:00-21:00(開場18:30)
会場:house/阿部仁史アトリエ(仙台市若林区卸町3-3-16)
コーディネーター:五十嵐太郎(東北大学都市・建築学専攻教授)
ファシリテーター:佃悠、土岐文乃(東北大学都市・建築学専攻助教)
一般公開(ドリンク代:500円)