2012.12.04
12月1日(土)、国際軸(WAW)の六日目は中間発表(Midterm Review)を行ないました。
全8グループが、これまでの進捗状況を発表しました。
<group A>
group Aは【River -ver-city】と題し、仙台市西側の新たな拠点を作るべく、東北大学の3つのキャンパスを広瀬川と地下鉄東西線で結び文化的地域を創造します。広瀬川沿いの国際センター駅を中心としたエリアを対象に、架け橋を設け、せんだいメディアテーク別館などを計画する案です。
<group B>
group Bは卸町駅周辺について考える案です。コンセプトは、建築の機能とスケールが明確に分けられた用途地域において、そのエリアごとに各々の要素をミックスすることです。これにより、各エリアの境界をぼかしながら見えないネットワークを築いていきます。
<group C>
group Cは4号線バイパス近くに位置する卸町駅から東部道路近くに位置する荒井駅までのエリアを仙台の東の玄関口と位置づけ、物流・農業・文化の機能を強化します。卸町ではパイパス沿いに文化施設の連なるオープンスペースと、空き倉庫のアトリエなどへのリノベーションにより、文化的イメージの強化を行います。一方、荒井駅には地下鉄を用いた物流の拠点やパーク・アンド・ライド駐車場を設置し、仙台における人・物の玄関口としての機能を養います。また、都市の端のシンボルとして駐車場はアイコニックなタワー型を提案し、物流拠点とリンクしたオフィス・商業ゾーンや、既存の農業用水路を用いた農業研究・教育のための施設やサスティナブルエネルギーの研究施設の提案を行います。
<group D>
group Dはタイトルを「P&P Project」とし、仙台が持つ文化の要素をPlayの場とし、広瀬川沿いにPauseの空間を配置して都市の中にアクティブな空間と滞留する空間を配置するプランです。対象敷地を国際センター周辺とし、宮城県美術館や仙台市博物館等を含む文化施設をPlay、近接する広瀬川沿いにPauseとなる河川公園やイベントスペースを計画しました。ディテールマスタープランでは既存の美術館、駅とそのすぐそばに文化複合施設を計画し、それぞれがつながることでこの駅の利用者の促進と文化施設活用の可能性を示しました。
<group E>
GroupEは”Ecotone”というコンセプトで、空間、時間、間隔、距離感、関係という様々な意味を持つ「間」をつなぐ案です。具体的な敷地を卸町六丁の目と荒井に設定し、卸町に商業的物流のハブを、荒井に農業的物流のハブを作り、既存の公園や広場等の機能の入っていない空間をグリーンスペースとしてつなぐことで、地下鉄東西線の東端に人々を集める副都心を形成します。
<group F>
group Fは青葉山周辺を敷地としています。地形の調査から始め、青葉山の豊かな自然を使った緑のネットワークを作ります。また、青葉山キャンパス内に深夜も営業するバー等を設け、イベントの開催を通じて人を呼び込み、青葉山を仙台市の文化中心地として再構成します。
<group G>
group Gは薬師堂駅・卸町駅・六丁の目駅の各駅に住宅と文化と教育の機能を与える案です。それぞれの駅周辺がすでに持っているキャラクターと新たに与える機能によって生まれる都市の風景を考えました。このとき倉庫のリノベーションを基本にクラスターを形成します。卸町でよく目にするペレットや発泡スチロールといった素材を利用し、卸町を中心としたネットワークの再構築を考える。
<group H>
Group Hでは「Crea-Tech」というコンセプトでマスタープランを考えました。地下鉄とその他の交通のネットワークと繋がった、研究と産業を連携させた「Creative + Technology」なエリアを計画します。卸町−六丁の目−荒井エリアにそれぞれの特徴とTechnologyを絡めた空間を生み、それらが一体となって新たな街を提案します。
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ここから更に12月7日(金)の最終講評に向けて案をブラッシュアップしていきます。どんな変化を遂げるか、とても楽しみです。