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[PBL スタジオ2 環境軸] シラバス

2010.11.10

テーマ:
「Studio Blue Green/ブルーグリーンスタジオ」
講師:
石田壽一(東北大学 都市・建築学専攻)
五十子幸樹(東北大学 都市・建築学専攻)
中野和典(東北大学 土木工学専攻)
張磊(南京林業大学 風景園林学院 都市計画・デザイン専攻)
上原三知(信州大学 農学部 森林科学科)
宮城俊作(奈良女子大学 生活環境学部 住環境学科)
出口敦 (九州大学 人間環境学研究院 都市・建築学部門/東アジア環境問題研究機構・低炭素都市システム)
赤司泰義(九州大学 人間環境学研究院 都市・建築学部門/同 上)
助手:
小川泰輝(せんだいスクール・オブ・デザイン)
趣旨:
今日、地球温暖化、低炭素社会、生物多様性といった「環境」に関わるキーワードを抜きに生活空間のデザインを考えることは、もはや困難な時代になりつつある。高度成長期の人間環境がコンクリートやアスファルトでできたグレイ・インフラに支えられた時代であったとすれば、次世代は生態系バランスや環境免疫力を巧みに活用するグリーンインフラの時代なのかもしれない。
地球温暖化を加速させる温室効果ガスの総量のうち、建設産業に関わる比率は全体の3割を超えており、また、その大半は大都市部から発生しているといわれる。加えて急速な開発が進む東アジアの主要都市部は、いずれも河川デルタ地帯の低地に立地しており、水域に隣接した低地地域における環境共生型の都市計画や建築設計などを対象とした次世代型の人工環境デザインを考えることは、明日の低炭素社会の実現に向けて重要な課題とみなされる。
本PBLでは、環境軸プロジェクトとして、干潟、湖沼、水路、河川、水田、里山などの有機的親水環境を[Green-infra]、水域隣接環境に関わる人工的な生活空間を[Blue-supra]と便宜的に捉え、それぞれのフィールドの持つ環境特性を活かした<青と緑>の双方向的な生活空間のデザインを関連領域の新技術を取り込みながら考え、地球温暖化に伴う気候変動などの環境問題への適応を前提に、既往の建築と住空間概念の位相に対する次世代型のオルタナティブ・ドメインとデザイン手法を模索する

スケジュール:
01 11/13[土]13—18時 (石田      ) レクチャー/Blue Supra水環境共生型人工環境デザインの未来
02 11/22[月]18—20時 (石田、中野   ) レクチャー/人工湿地によるクリーンインフラデザイン(仮)
03 12/04[土]13—18時 (石田、上原   ) レクチャー/里山保全型エコロジカルデザイン(仮)
04 12/05[日]13—18時 (石田、上原   ) 湿地—里山デザインワークショップ
05 12/11[土]13—18時 (石田、出口、赤司) レクチャー/低炭素都市と消費エネルギー計画(仮)
06 12/12[日]13—18時 (石田、出口、赤司) カーボンニュートラル都市デザインワークショップ
07 12/20[月]18—20時 (石田、宮城   ) レクチャー/次世代ランドスケープデザインの実践(仮)
08 01/12[水]18—20時 (石田、五十子  ) レクチャー/環境負荷低減型建築構造デザイン(仮)
09 01/14[金]18—20時 (石田、張    ) レクチャー/中国のグリーンインフラアーバニズム(仮)
10 01/15[土]10—18時 (石田、張    ) プロジェクトレビュー
11 01/29[土]13—18時 (石田      ) スタジオ内発表会/最終チェック
場所:
ギャラリー2, 建築第三講義室
備考:各回のレクチャーシリーズの前後の時間に、フィールドリサーチやデザインエスキスなどを実施する。
課題:
レクチャーに関連したデザインプロジェクトを一つ以上選択し、各自の専門知識や技能を活用してフィールドリサーチやデザインエスキスを行い、成果をまとめ最終講評会でプレゼンテーションを行う。課題選択は11/13に決定する。

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