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ARP4: 仙台市津波浸水域リデザインのための基礎調査

2012.02.02

ARP4: 仙台市津波浸水域リデザインのための基礎調査を短期(2012年1月10日〜1月31日)で作り上げました。今回はその報告をまとめてさせて頂きます。


講師として堀井義博氏を招きスタジオをまとめていただきました。

まずは現地の過去/現在を知るところからスタート、と同時に報告書の台割り検討。いかに仙台を知らない人々(例えば海外の人々)に分かりやすく的確に仙台市沿岸部被害状況、震災前後の仙台、課題などを伝えられる報告書とするか。


仙台市の震災復興計画では沿岸部を「海辺の交流再生ゾーン」とし、主に公園等の用途への転用が検討されている。仙台市沿岸部は約10kmに渡り下水処理場、干潟、運動公園、イグネ等の都市的機能/自然要素が点在していた。これらをいかに再生し補完していくのか。

今後のデザイン活動において国際的知見を集約する必要性から英語版も同時に作成。

帯状の沿岸部は、1.海浜レクリエーションエリア(災害危険区域として居住立地に規制がかかる地区)、2.下水処理場・干潟エリア(七北田川河口をはさんで対峙する干潟と下水処理場)、3.農地再生エリア(いぐね集落)の3つに緩やかに区分出来るのではないか。
また、共通の課題として1.メモリアル:震災の記憶を後世に継承する、2.風景:強さと親しみやすさを兼ね備えたランドスケープ、3.減災:津波の緩衝帯として機能する、の3つがあるのではないか。
これら3×3の要項を重点的に掘り下げてリサーチを進める。

全体として下記の構想となった。
・ 仙台市都市構造
・ 津波概要
・ 仙台市震災復興計画概要
・ 特徴的な3つの地域と3つのテーマ
・ 参照資料:建築家による提案例、現地写真など

基礎調査報告書カバー
これは仙台市に提出し、成果発表会にて展示いたします。

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