2011.10.03
SSD 2011年度春学期 ARP02 メディア軸
成果物『S-meme02』
せんだいスクール・オブ・デザイン(SSD)2011年度春学期の、五十嵐太郎担当スタジオ[ ARP02 メディア軸 ]の成果物である、雑誌『S-meme02』が完成しました。完成しました!
仙台から発信する文化批評誌『S-meme』2号は、せんだいスクール・オブ・デザイン第二期の成果物として制作されました。
シャッフル製本による手品のような前号に続き、今回も実験的なブックデザインを試みています。テキストのあいだを切り裂くと、その中から別のテキストが出現し、さらにもう一度、上部を切ると、また違う文章があらわれます。これはコンピュータの画面でフォルダを次々と開く現代的な感覚をもつ一方、袋とじを自ら切りとる形式は前近代的な製本への回帰も連想させるでしょう。
特集は「文化被災」。311以降、文化の現場がどのように被災したのかについて、被災した歴史家の講義、受講生による論考や詳細な記録を収録しました。東浩紀の「巻頭」インタビューの各部分に隠された扉から、さまざまな読書への旅が始まります。そして読むことの一回性を意識せざるをえない体験をするはずです。どうぞ手にとって、紙のメディアでしかできないユニークな装幀を楽しんでください。
目次
>>時系列で見る本文
>ポスト・ノスタルジアとしての保存・修復・活用 | 野村俊一
>><レクチャー>歴史を伝承する | 後藤治
>留まることのない飯沼勇義の世界 | 鈴木直樹
>予想された津波【飯沼勇義「仙台平野の歴史津波」「3.11その日を忘れない」】 | 平山智則
>>仙台市・石巻文化被災カレンダー【3月4月】
>被災した日常、日常の一部分としての文化 | 鈴木直樹
>>文化被災カレンダー【5月6月】
東浩紀インタビュー「東北の被災/日本の被災」(1)
>>仙台市内公共施設被害状況
><レクチャー>文化と被災 | 山内宏泰
>>文化施設—普及施設としての課題 |山内宏泰
><レクチャー>文化と被災 | 山内宏泰
>>復興・再建への道のりということ | 山内宏泰
><レクチャー>文化と被災 | 山内宏泰
>公共ホールの被災状況が映し出す未来 | 坂口大洋
東浩紀インタビュー「東北の被災/日本の被災」(2)
>>御普代町商人組合のとりくみの記録 | 佐藤悠
>>ハート&アート空間ビーアイの活動 | 関口怜子
>文化復興に向けて「アートスペースからの支援活動」 | 話:中村政人 文:柳井良文
>>オーケストラと震災 | 遠藤和紀
>>流された楽器たち | 伊藤正明
>ばらばらな時間、その先に【東日本大震災と思想の言葉シンポジウム】 | 菅原麻衣子
>建築学生が見た、震災後の建築家たち【帰心の会】 | 鈴木晴香
>>NADiff bis 署名活動 | 伊藤幹
>>仮設風呂「ZENKON湯」制作を経験して | 北本直裕
>震災前後での東北アイドル文化概況 | 加藤拓郎
>>非日常のシーンに出会う疲労感 | 伊藤正明
東浩紀インタビュー「東北の被災/日本の被災」(3)
>>原発と核を考える映画特集α【「100000年後の安全」「黒い雨」】 | 佐久間雄基
>TRUNK座談会「震災後のクリエイティブ・シェア・オフィス」 | 話:柿崎慎也 間澤広輔 松井健太郎 聞き手:菅原麻衣子
>>ローカルとグローバルの邂逅【lounge logue 01】
>>今、アートに何ができるか【AAPA東日本大震災復興支援アートミーティング第1回仙台セッション】
>写真とイメージと身体と距離【「考えるテーブル」志賀理江子レクチャー】 | 伊藤幹
>>付帯した現実感と向き合う【東北大学修士一年設計課題 せんだいメディアテーク改修計画】 | 平野晴香
>高専の教育現場の対応 | 酒井聡
>>雄勝再生計画【東北大学四年前期設計課題ヨコミゾマコトスタジオ】 | 江川拓未
東浩紀インタビュー「東北の被災/日本の被災」(4)
>>赤瓦と空白の沖縄建築史 | 入江徹
>原発と核を考える映画特集β【「アレクセイと泉」「ナージャの村」】 | 佐久間雄基 伊藤正明
>>安藤忠雄のリノベーションの批判的検証論 | 高橋良輔
文化被災 | 五十嵐太郎
入手方法
『S-meme』本体は無料です。
希望者の方には、郵送料のみをご負担いただきます。
1)郵便※学生の方はこちらでお願いいたします。
返信用封筒(角形2号/240円分切手貼付/送り先住所記載)、もしくはエクスパック500の封筒を
同封した封筒(表面に「S-meme 02希望」と赤字で記載)を
下記住所まで御送り下さい。
また、あわせて1.氏名/2.送り先住所/3.送り先電話番号/4.ご職業
を記入の上、件名を「S-meme 02 希望(郵便)」と記載したeメールを
下記メールアドレスまで送信ください。
ssd@archi.tohoku.ac.jp
〒980-8577
仙台市青葉区片平2-1-1 通研2号館
東北大学大学院工学研究科
都市建築学専攻都市・建築デザイン学講座
せんだいスクール・オブ・デザイン事務局 S-meme担当係まで
2)宅急便※会社へのお届けのみとなります。
希望者は、
1.電話番号/2.郵便番号/3.送り先住所(ご勤務先)/4.氏名/5.ご職業を記入の上、件名を「S-meme 02 希望(宅急便)」と記載したeメールを
下記メールアドレスまで送信ください。
ssd@archi.tohoku.ac.jp
【料金について】
参考 宮城県・東京都:740円/大阪府:950円
詳細は、下記参照。下記ページのサイズ60の金額となります。
本雑誌は少部数であるため、原則としてお一人様一部ずつの配布とさせていただきます。二部以上ご希望の方は、それぞれ別々に希望メール、返信用封筒入り郵便をお送り下さい。配布部数の上限に達してしまった場合は、先着順での配布となりますので、ご了承ください。
申込締切:10月21日(金)18:00