2014.07.03
2014年7月2日(水)仙台卸町のhouse/阿部仁史アトリエにて2014年度春学期第三回目のInteractiveレクチャーを開催し、福岡市で設計事務所「rhythmdesign/リズムデザイン」を主宰し地域のブランディング、商業空間のインテリア、グラフィック、プロダクト、家具、イベントなど、形の有無に関わらない多くの種類のデザイン活動を展開する一方、建築やデザインに関わる人たちの考えを伝えるべく福岡で「DESIGNING/デザイニング展」というイベントを十年間共同主宰してこられた井手健一郎氏に、「DESIGNING?|いま、何をデザインしようとしていますか?」と題してお話しをいただきました。
大工の父親が方眼紙に鉛筆で間取り図を描いてクライアントにプレゼンしているのを目の当たりにして育った井手氏は委託者/受託者という関係性ではなく話が進んでいるのが良いなと感じ建築設計の道に入りましたが、設計事務所で働くうちに閉塞感を感じるようになりました。建築家がいなくても生まれる幸せな関係性があるのを知っているからこそ、設計をするのはどういうことだろうと考えて、デザインイベント「Designing?|デザイニング展」を始められました。2014年に十年間というひとつの区切りで一旦大団円を迎えた「DESIGNING?」のこれまでを振り返りながら、建築、インテリア、グラフィック、プロダクト、家具、イベントなどの分野を超えたデザイン関係者の繋がりを持って地域で活動を展開するヒントについてお話を伺いました。
後半はSSD校長の本江先生と東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻助教土岐文乃先生によるファシリテーションにより質疑応答が進められ、DESIGNINGは福岡という都市だからこそ成立したイベントだと思われるか、企画を立てる際に気をつけるのはどんな事か、設計活動とイベントの企画という忙しい日常の中で活動時間はどうマネジメントしておられるのか、等の質問がでました。
2)講義内容について
SSD Interactiveレクチャー#3「DESIGNING?|いま、何をデザインしようとしていますか?」
講師:井手健一郎[建築家/リズムデザイン]
日時:2014年7月2日(水) 19:00-21:00(開場18:30)
会場:house/阿部仁史アトリエ(仙台市若林区卸町3-3-16)
コーディネーター:五十嵐太郎(東北大学都市・建築学専攻教授)
ファシリテーター:本江正茂(東北大学都市・建築学専攻准教授、SSD校長)、土岐文乃(東北大学都市・建築学専攻助教)
一般公開(ドリンク代:500円)
*