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ARP08#1:イントロダクション

2013.06.13

2013年6月12日(水)アジャイルリサーチプロジェクト(ARP)8の第一回目講義を実施しました。


まずはじめに、石田教授から、スマートアーバニズムの全体像、および多領域の都市的インフラを統合化していく必然性について説明を行いました。
続けて、藤山助手より今回のテーマの背景について説明がなされ、2012年秋学期よりFutureラボ03・ARP06にて継続的に進めてきたスマートコミュニティの現状に対するリサーチについて説明のうえ、本スタジオの実践的な位置づけを明確にしていただきました。次に今後の大容量情報化社会におけるスマートデザインにおいて、現状の情報とデバイスの2次元的な接点の在り方ではなく、現実空間とのリンクを加えた三次元的なアンビエント型接点の必要性についてレクチャー頂きました。

この背景を踏まえ、本スタジオの実践的なアプローチとして具体的に設定を行った課題内容について説明頂きました。
(詳細については下記記載参照)
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Mission:
次世代型のエネルギーデザインをベースとした交通ハブのミニモデルの提案
(スポットとしての空間設計+停留スペースの在り方のデザイン)
Site:
東北大学環境科学研究科エコラボ前の敷地(青葉山キャンパス)
(交通ハブのイメージを拡大するため、青葉山新キャンパスに予定されている環境科学研究科新棟との連携・公共インフラとの連携・青葉山周辺の観光スポットへのアクセスなどを考慮すること)
>考察1「いまだけ、ここだけ、あなただけ」のローカリティへの転換
…移動体の在り方を軸として考察を深めること
>考察2 エレクトロニクスとリアルな物理空間との融合
…エネルギーの循環モデル提案を軸として考察を深めること
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続いて、この課題の設定条件を踏まえ「停留スペース」をより具体的にイメージするため、環境科学研究科の古川准教授よりパークレット構想についてレクチャーをしていただきました。

「パークレット」と名称されたエネルギー共有を軸とした新たなコミュニティスポットの提案について、バックキャスティングによるライフデザインの考え方とその実践である90歳ヒアリングが紹介され、ヒアリングを抽出して見えてくる未来のライフスタイルをベースにした「停留スペース」の在り方・その思考プロセスを共有することができました。
また、同じく90歳ヒアリングに参加している佐藤氏からは、ヒアリング事例として「庭先の植栽を使ったつるはしのメンテナンス」や「薪の使用量を時間軸を含めて定量的に把握している感覚」などについて具体的な説明が行われました。

スマートな未来像を社会的貢献といったトップダウンの視点で考えると現実味がない提案になりがちなので、より身近なところからのイメージ出しや私的な欲求から形作る方がよいのではないかとの意見が出されました。
最後に受講生より今回のレクチャーを踏まえた感想・意見の発表をしていただきました。本テーマに対して、技術的なイメージの強いスマートデザインと私的な印象から構築していくライフスタイルデザインの融合の難しさや現時点でイメージされる案などについて意見があり、講師側と活発なディスカッションがなされました。

次回は受講生が今回のレクチャーを踏まえた課題に対する提案を行う予定です。
1)講義内容
日時:2013年6月12日(水)18:30-20:30
会場:プロジェクト室2
内容:イントロダクション
講師:石田壽一、古川柳蔵、佐藤哲、藤山真美子
2)次回講義内容(予定)
日時:6月26日(水) 18:30-20:30
場所:プロジェクト室1
講師:石田壽一、藤山真美子
内容:課題提出内容発表

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